「里山物語」寄付金運用事例 第8号

2018年8月9日(木)

当社の「里山物語」を多くの企業・団体の皆さまに採用いただき、そのお預かりした寄付金の運用先を、協業するNPO法人里山保全再生ネットワークが選定した結果、第8回寄付金(平成28年度分)の支援先が決まりましたので、ご紹介いたします。
1.寄付金活用先
社会福祉法人いぶき福祉会(岐阜県岐阜市島新町5番9号)
代表者 横山 文夫

2.団体概要
いぶき福祉会は、岐阜県岐阜市に主要拠点を置く福祉施設で、どんな障害者も活き活きと暮らしていける社会の実現を目指し、障がい者の就労支援、生活介護、居宅介護、共同生活援助などに取り組んでいます。歴史は古く、1981年、「共同作業所」を開始させる事をスタートとし、1994年には社会福祉法人として認可され、これまでも数多くの活動を続けています。

3.選定理由
「里山物語」では、第1回から一貫して、里山の新たな価値の発掘、新たな用途での活用を推進する団体を支援しています。里山を使うことで保全され、同時に、社会的意義の高い活動を支援する、先進的な事例を選出しています。
いぶき福祉会の大きな特徴として、里山の植物を染料として手で染める「百々染(ももぞめ)」、自然栽培によるお茶、お米など、里山の恵みを活用できる作業に注力しています。約3年前からは本格的に農福連携に取り組み始め、岐阜市内の田んぼや、揖斐川町の茶畑などで、全国の障碍者施設が手を取り合い、障がい者にあった自然栽培の仕事づくりに挑戦しています。
農福連携に興味を持っていた里山保全再生ネットワークでは、障がい者の就労支援を応援する雑誌『コトノネ』で百々染を知り、興味を持っていたところ、第5回支援先である岐阜県の貝原棚田で、いぶき福祉会の福祉士と知り合い、以降、コンタクトをとっていました。里山と共存しつつ、障がい者就労支援に取り組む同団体の理解を深め、支援先にふさわしいと判断し、第8回の事例に決定しました。

4.支援内容
支援先候補として検討、ヒアリングを行う中、いぶき福祉会の倉庫で火災が発生し、里山での作業効率化と、障がい者の就労支援に欠かせない道具である農機具を消失したことを知ります。そこで支援を申し出たところ、田んぼで使うエンジン駆動除草機、手押し除草機2台、チェーン除草機の材料費を要望され、支援することを決定し、限られた寄付金で購入できるものを、時間がかかるも探し出し、6月に贈呈、7月に贈呈式を行いました。
なお、今回の支援活動に至るまで、「里山物語」を使用してくださった企業・団体名(50音順)は下記の通りです。

旭情報サービス株式会社、アルソ出版株式会社、飯野海運株式会社、因幡電機産業株式会社環境システム部、映画「うみやまあひだ」、エコメディアラボ、株式会社オルタナ、カルピス株式会社、かんでんEハウス株式会社、NPO法人共存の森ネットワーク、国際自然保護連合日本委員会、株式会社シティライフNEW、新宿区立環境学習情報センター、ソニー銀行株式会社、株式会社大地を守る会、テイエス企画株式会社、東邦化学工業株式会社、にじゅうまるプロジェクト、日本応用動物昆虫学会、日本コムシス株式会社、公益財団法人日本自然保護協会、日本労働組合総連合会、株式会社budori、株式会社プレシーズ、株式会社北陸銀行、北陸電力株式会社、ロイヤルホールディングス株式会社

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