ごあいさつ

 
『持続可能な社会の実現に向けて』
中越パルプ工業グループは、紙づくりを通して現代社会の抱える課題解決に取り組んでまいります。

今、地球は多くの環境問題にさらされ、温暖化や異常気象など差し迫った危機として私たちに警鐘を鳴らしています。
私たちは木という再生可能な資源を活用し、紙づくりを行っています。そのプロセスでは森林資源を育成し木質資源として有効利用するサイクルにより、活用されずにいた竹を原料にした「竹紙」や里山を守ることを目的とした寄付金付き「里山物語」に代表される当社独自の環境配慮型製品を提供しています。紙パルプ製造に関わる原料調達ソースを活かした木質バイオマス燃料発電事業は未利用間伐材を主体とする国産材のみを燃料としています。このような取り組みにより、里山保全と森林価値の向上に努め、環境にやさしい企業活動を推進してまいりました。

また、紙パルプ製造技術の新たな活用として、nanoforest®ブランドとして開発を進めているセルロース・ナノファイバー(CNF)や、紙と合成樹脂を複合させた新素材マプカシート(MAPKA®)の製造に取り組み、地球規模の環境問題解決を目指しています。

紙は私たちの生活にとても身近な素材として存在してきましたが、その役割は多種多様であり、またライフスタイルの変化に伴い、求められる機能も変わり続けています。当社グループは『紙だからこそできること。』の追求に挑戦し続け、紙の優れた特性を活かし新しい価値を皆さまに提供できるよう、企業戦略の実行に取り組んでまいります。

「愛され信頼される企業」を目指し、紙づくりを通して現代社会の抱える課題解決に迅速かつ的確な実行力をもって取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいりますので、一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 植松 久